産業医のコラム

2021年02月15日
花粉症について
2020年11月01日
感染性胃腸炎について
2020年07月01日
熱中症について

産業医のコラム

花粉症について

 2021年春のシーズンも、スギ花粉の飛散が関東地方で例年並みの2月上旬に始まりました。2021年春の関東甲信地方のスギやヒノキの花粉量は、例年比60%と少ないものの、2020年の前年比180%と多くなると見込まれており、注意が必要です。
 花粉症は、鼻や目などの粘膜に花粉が接触することによって引き起こされるアレルギー反応で、くしゃみ、鼻汁、鼻づまり、目のかゆみなどの症状がみられます。
 対策は花粉の接触を防ぐことが基本になります。花粉情報に注意して飛散の多い時は、外出を控える、外出時にマスク、メガネを使う、花粉が付着しやすい衣服を避けて、帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する、洗顔、うがいをするなどの対策を取りましょう。
 天候、気温、風向きによって、花粉の飛散量は多く変わりますので、花粉情報サイトを確認しながら、花粉の飛散量が多い日には十分に注意してください。

環境省花粉情報サイト
http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/

2021年02月15日

感染性胃腸炎について

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが、冬場(11月から3月)は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎も流行しやすい時期です。ノロウイルスは、形状が非常に小さいにもかかわらず、感染力は非常に高く、少ないウイルスの摂取でも感染し発症します。
 感染経路は、ウイルスを蓄積する牡蠣を代表とする二枚貝を生で食べることにより感染することが多くいです。他に、感染した人が調理した食品、患者の便、嘔吐物からも感染します。致死率は低く、数日で回復する病気ですが、稀に抵抗力の弱い小児、高齢者は、脱水症、嘔吐による窒息、肺炎等で死亡することもあるので、十分な注意が必要です。
 感染防止対策は、ノロウイルスの感染源となる二枚貝をしっかりと加熱すること(90℃1分)、消毒(次亜塩素酸ナトリウム)、手洗いなどを徹底して行うことが効果的です。
 ノロウイルスについて、厚生労働省、東京都のホームページ(下記のリンク)で詳しく説明していますので、こちらを参考にしてください。

参考資料
「厚生労働省・食中毒の原因(細菌以外)」
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/03.html

「東京都感染症情報センター・感染性胃腸炎」
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/

2020年11月01日

熱中症について

 新型コロナウイルスの対策が続く中で迎える熱中症シーズンとなりました。マスクの着用や運動不足で熱中症のリスクが例年以上に高まっています。
 気温が28度を超える時には、熱中症に注意し、特に気温が35度を超えるときには屋外での活動を控えるなどの対策を取って下さい。熱中症では、体温の上昇と脱水症状がみられます。スポーツドリンクを飲用して脱水症状を防ぎ、直射日光を避ける、濡れタオルを首にかけるなどの対策で体温の上昇を防いで下さい。
 軽度のめまい、立ちくらみ、汗が止まらなくなる、頭痛、吐気などの熱中症の症状がみられた場合には、足を高くして横になり、経口補水液、スポーツドリンクで水分塩分を補給し、太い血管のある首、脇の下、太腿の付根を冷たいタオルなどで体を冷やす必要があります。
 意識がない、もうろうとしている場合は重症の可能性がありますので、上記処置を取りながら、直ちに救急隊を要請して下さい。体温の上昇、脱水等で脳を始めとする重要な臓器に血液が供給できなくなり、命の危険のある病気ですので、今夏も十分に注意して下さい。

 予防のための7つのポイントを紹介しています。
(1)3食をきちんと食べる
(2)のどが渇いたなと感じ始めたら水分摂取(多量のカフェイン摂取を控える)
(3)経口補水液を家族1人2本×3日分常備
(4)クーラーをすぐつけられるよう調整し、暑いと感じる場所にいない
(5)換気をこまめにし、湿度も高くならないよう注意(環境省ウェブサイトで毎日発表される「暑さ指数」もチェック)
(6)快適な環境でよく睡眠をとる(疲労も熱中症リスク)
(7)人混みを避けた散歩や室内での軽い運動を行う
※食欲がなく3食きちんと食べられないという状況でも、1日500ミリリットルの経口補水液を1時間くらいかけてゆっくり1本飲むことなどで、水分と塩分を補うことができるといいます。

参考資料
「熱中症からカラダを守ろう」大塚製薬
http://www.otsuka.co.jp/health_illness/heatdisorder/

「熱中症関連情報」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/

「教えて!『かくれ脱水』委員会」
https://www.kakuredassui.jp/stop/knowledge/care/care06

2020年07月01日