夏場の食中毒について
暑い時期は細菌の増殖しやすい環境です。特に黄色ブドウ球菌による食中毒に注意が必要です。黄色ブドウ球菌は、人の皮膚や傷口に常に存在している細菌です。感染することは、通常、問題になりませんが、暑い日の室温下で菌の増殖と同時に毒素(エンテロトキシン)を出し、この毒素が食中毒の原因になります。毒素を含んだ食品を摂取後、約1~3時間程度で、吐き気、激しい嘔吐、下痢などの症状がみられます。
この毒素は100度で30分加熱しても無毒化されませんので、細菌を付着させない、増殖させない(冷蔵庫を利用して10度以下に保つ。)ことが重要です。(腸管出血性大腸菌やノロウイルスは、十分に加熱することで防げます。)
「食品は素手で触らないようにする。(おにぎりは要注意です。ラップ、ビニール手袋を使用してください。)食品は直ぐに冷蔵庫にしまう。」などの細菌を付着させない、増殖させない対策をとってください。
参考資料
「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/micro/oushoku.html
「食中毒」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/