健康診断後の対応について

 近年、脂質異常、高血圧、高血糖を指摘される方が多くなっています。毎年指摘されているので慣れてしまい医療機関に受診されない方もいるかもしれません。しかし、脂質異常、高血圧、高血糖は、脳卒中(脳梗塞、脳出血)と心筋梗塞、狭心症のリスク要因になります。高脂血症、高血圧、糖尿病の3つのリスク要因に喫煙が重なると心筋梗塞を発症するリスクが10倍以上になります。自覚症状がなくても、脂質異常、高血圧、高血糖を指摘された方は、内科受診と生活習慣の改善が必要です。
 脂質検査、血圧測定、血糖検査などの法律で実施が定められている項目以外(感染症、がん検診の結果など)は、事業所が確認することができない場合があります。大腸がん検診(便潜血検査)、胃がん検診(胃部レントゲン)、婦人科検診、その他各種がん検診で異常を指摘された方は、がんなどの疾病の早期発見の機会を逃さないように必ず自ら医療機関を受診して精密検査を行ってください。その他検査項目の異常でも重大な病気が潜んでいる可能があるため、再検査・精密検査が必要と判定された方は、必ず医療機関を受診してください。
 また、健康診断・がん検診で異常を指摘されなかった方でも、「今回の検査で発見できるような異常はなかった」とは言えますが、「完全にどこにも病気がない」ことを保証するものではありません。何らかの不調や体重減少、「食欲が低下する。体重の減少が続く。倦怠感が続く。」といった症状がありましたら、必ず医療機関を受診して自ら健康管理を心がけてください。

※健康診断で要再検査・要精密検査・要治療と指摘された方は、医療機関を受診してください。既に通院中の方は健康診断の結果を持参して担当医にご相談ください。その際に、医師から就業制限(時間外労働の制限、交代勤務禁止、自動車の運転禁止等)の指示があった場合は、その旨を下記の就業制限報告欄に記入して必ず事業所にご提出ください。労働安全衛生法に基づいて、産業医の就業区分判定(通常勤務、就業制限、休業)の意見により、事業所が就業措置を決定します。
※この用紙とは別に、産業医から医療機関受診報告書を受け取った方は、そちらの用紙にも記入してご提出ください。

------------------------------------------- 就業制限報告欄 -------------------------------------------

記入日     年   月   日  本人ご署名             

① 受診日      年   月   日

② 医療機関を受診した結果について、該当するものにチェックを付けてください。
□ 正常又は異常は指摘されなかった。
□ 経過観察を指示された。
□ 通院治療を指示された。
□ 健康診断を受ける前から、通院している。

③ 医師から就業制限(自動車運転禁止、時間外労働禁止、交代勤務禁止、深夜業務禁止、出張禁止等)の指示を受けましたか?
□ なし
□ あり(指示された内容を具体的にご記入ください:                     )

※受診の結果、医師から通常勤務可能と判断されて、就業制限の指示がなかった場合は、こちらの用紙を事業所に提出する必要はありません。

2022年06月20日