産業医のコラム

2019年10月01日
インフルエンザの流行について
2019年09月15日
受動喫煙について
2019年09月01日
結核について
2019年08月01日
熱中症について

産業医のコラム

インフルエンザの流行について

 インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、今シーズンは昨年よりも11週早く、9月26日に東京都で流行開始が宣言されました。全国では沖縄県で警報基準を越えており、流行基準を越える都県も増えています。今年も10月からインフルエンザワクチンの予防接種が始まっているので、早めのワクチン接種をお勧めいたします。
 高齢者の方、持病のある方、過重労働などで免疫力が低下している方がインフルエンザに罹患すると、重症の肺炎を併発して命にかかわることがあります。ワクチン接種により、インフルエンザの感染を完全に防ぐことはできませんが、症状を緩和することができます。
 流行時期に38度以上の発熱などの症状がみられた方は、インフルエンザの可能性があるため、早めに医療機関に受診して下さい。また、流行時には、繁華街などの外出時に予防のためにマスクをする、外出後には手洗い、うがいを心がけることも重要です。

参考資料
「厚生労働省 インフルエンザQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

「東京都感染症情報センター・インフルエンザ流行状況」
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/

「国立感染症研究所・流行レベルマップ」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html

2019年10月01日

受動喫煙について

 受動喫煙とは、室内などで他人のたばこの煙を吸わされることをいいます。タバコの先から出る煙(副流煙)は、喫煙者が吸い込む煙(主流煙)よりも、ニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍、さらに発がん性のある化学物質も多く含まれています。受動喫煙によって引き起こされる体の害として、肺がん、急性心筋梗塞などの虚血性心疾患、乳幼児突然死症候群、子供の呼吸器感染症、喘息発作の誘発があげられ、子供への影響が大きいといわれています。また、厚生労働省の研究班「今後のタバコ対策の推進に関する研究」では、年間約6,800人が受動喫煙により、肺がんと虚血性心疾患で死亡していると推計しています。
 新型タバコは、従来の燃焼式タバコに比べてタール(タバコ煙中の有害物質のうちの粒子成分)が削減されていますが、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品です。従って、使用者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は推奨できません。
 健康増進法が改正されて、一般のオフィス・事業所では原則屋内禁煙(基準を満たした喫煙専用室のみ喫煙可)となります。喫煙者の方は、今後も受動喫煙防止に十分な配慮をするようにお願いいたします。

参考資料「厚生労働省 なくそう受動喫煙」
https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/

2019年09月15日

結核について

 日本の結核罹患率は先進国では最も高く、世界では中程度の流行国になります。職場、学校、医療機関、高齢者施設などでの集団感染が続いており、結核は国内で年間約2万人が発病する一般的な疾患です。
 結核に特徴的な症状はありませんが、全身症状としては、咳、痰、全身倦怠感、発熱、体重減少などがあります。初期には咳や痰もなく、周りにうつすことはありませんが、発見が遅れて咳が出始めると、周りに感染させるようになります。
 結核の早期発見のために、年1回の定期健康診断(胸部レントゲン検査)を受けてください。また、咳、微熱などの症状が2週間以上続く場合には、必ず呼吸器内科を受診することを心がけて下さい。

参考資料
「結核について」公益財団法人結核予防会
https://www.jatahq.org/

2019年09月01日

熱中症について

 気温が28度を超える時には、熱中症に注意し、特に気温が35度を超えるときには屋外での活動を控えるなどの対策を取って下さい。熱中症では、体温の上昇と脱水症状がみられます。スポーツドリンクを飲用して脱水症状を防ぎ、直射日光を避ける、濡れタオルを首にかけるなどの対策で体温の上昇を防いで下さい。
 軽度のめまい、立ちくらみ、汗が止まらなくなる、頭痛、吐気などの熱中症の症状がみられた場合には、足を高くして横になり、スポーツドリンクで水分塩分を補給し、太い血管のある首、脇の下、太腿の付根を冷たいタオルなどで体を冷やす必要があります。
 意識がない、もうろうとしている場合は重症の可能性がありますので、上記処置を取りながら、直ちに救急隊を要請して下さい。体温の上昇、脱水等で脳を始めとする重要な臓器に血液が供給できなくなり、命の危険のある病気ですので、今夏も十分に注意して下さい。

参考資料
「熱中症からカラダを守ろう」大塚製薬
http://www.otsuka.co.jp/health_illness/heatdisorder/

「熱中症関連情報」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/

2019年08月01日